Japanese
English
症例報告
電撃傷の1例
A case of electrical burn
石井 文人
1
,
松尾 圭三
1
,
根井 まり子
2
,
橋本 隆
2
,
高須 修
3
,
恒吉 俊美
3
Norito ISHII
1
,
Keizou MATSUO
1
,
Mariko NEI
2
,
Takashi HASHIMOTO
2
,
Osamu TAKASU
3
,
Toshimi TSUNEYOSHI
3
1福岡済生会病院皮膚科
2久留米大学医学部皮膚科学教室
3福岡済生会病院救急部
1Department of Dermatology, Fukuoka Saiseikai General Hospital
2Department of Dermatology, Kurume University School of Medicine
3Department of Emergency, Fukuoka Saiseikai General Hospital
キーワード:
電撃傷
,
プライマリーケア
,
全身管理
Keyword:
電撃傷
,
プライマリーケア
,
全身管理
pp.64-66
発行日 2002年1月1日
Published Date 2002/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903824
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24歳,男性.電気工事作業中に2万ボルトの交流電線に接触した.受傷部位は両上肢,背部,下腹部,頸部で,約33%の面積に第I〜III度の熱傷を認めた.入院時検査所見では白血球,LDH, CPKの上昇を認め,尿所見,血液ガス,胸部X線,心電図,神経学的に異常は認めなかった.電流は右手掌,小指球部および右手第2〜3指の指腹より流入し,左腋窩および左前腕部より流出したと考えられた.搬入後,ICUにて全身管理および局所の創処置を開始した.電撃傷は腎不全・肺水腫・消化管出血など多彩な病態を呈することが多い.自験例では皮膚損傷のみで,このような全身徴候は認めなかった.
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