Japanese
English
講座 リハビリテーション医に必要な全身管理(8)
糖尿病の管理と運動療法
Management of Diabetes Mellitus.
土肥 信之
1
,
遠藤 昌彦
2
,
香月 達也
3
Nobuyuki Dohi
1
,
Masahiko Endoh
2
,
Tatsuya Katsuki
3
1川崎医科大学リハビリテーション科
2川崎医科大学内分泌内科
3川崎医科大学病院リハビリテーションセンター
1Department of Rehabilitation Medicine, Kawasaki Medical School.
2Department of Internal Medicine, (Endocrinology), Kawasaki Medical School.
3Rehabilitation Center, Kawasaki Medical School Hospital.
キーワード:
糖尿病
,
運動療法
,
全身管理
Keyword:
糖尿病
,
運動療法
,
全身管理
pp.629-635
発行日 1985年8月10日
Published Date 1985/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105435
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はじめに
糖尿病は文明病といわれ,食生活が豊かになってくるにつれて増加して来た病気である.わが国においても第2次世界大戦以前は糖尿病による死亡者数は年間2000人程度であったが,昭和35年頃より増加し,昭和53年には死因順位の10位に顔を出している.昭和58年の年齢別死亡統計では40歳以上の死因として糖尿病は10位以内にランクされている.しかも糖尿病と関連の深い高血圧症や心疾患は依然として上位を占めている点も見逃すことはできない1).
糖尿病は,糖尿病による血管障害の進行による合併症が問題であり,脳卒中や四肢切断といったリハビリテーションと関連の深い疾患でもある.
リハ診療を行ううえで糖尿病はポピュラーな合併症である.私たちの調査でもリハ科入院患者に6番めに多い合併症であった.
一方リハ専門医へのアンケートでは糖尿病のコントロールは3/4の医師が積極的にリハ医が行うべきことという結果を得ている2).
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