Japanese
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特集 重症心身障害児のリハビリテーション
リスク管理
Risk management of rehabilitation in patients with profound intellectusl and multiple disease.
横山 美奈
1,2
Mina Yokoyama
1,2
1駿河台日本大学病院小児科
2医療法人社団シンセリティーニコこどもクリニック
1Department of Pediatrics, Nihon University Surugadai Hospital
キーワード:
重症心身障害児
,
リスク管理
Keyword:
重症心身障害児
,
リスク管理
pp.137-142
発行日 2012年2月10日
Published Date 2012/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102366
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はじめに
重症心身障害児(以下,PIMD児)は,原疾患の病態に加え経年的に生じうる2次障害も多く,個々の病態は非常に複雑であり,リハビリテーションや介護中の事故,種々の合併症のハイリスクグループである.リスク管理の目的は,事故の予防や合併症の早期発見,さらには合併症と共存しながらQOL(quality of life)を高めることである.主な合併症を表11)に示した.
死亡原因としては,肺炎,呼吸不全,窒息など呼吸器関連が約60%,イレウスなど消化器関連,てんかん重積などが挙げられ,悪性腫瘍や生活習慣病は一般人口に比較して少ないのが特徴である2,3).本稿では,リスク管理に重要な情報収集についてと,高頻度でみられる合併症についての評価と対応を述べる.
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