Japanese
English
特集 脳卒中患者の外来リハビリテーション
外来リハビリテーションの現状と課題—より充実した在宅リハビリテーションを目指して
Outpatient rehabilitation—Heading for enriched home medical rehabilitation
速水 聰
1
,
森 英二
1
Satoshi Hayamizu
1
,
Eiji Mori
1
1医療法人社団涓泉会 山王リハビリ・クリニック
1Sanno Rehab. Clinic
キーワード:
生活期リハビリテーション
,
地域包括ケア
,
医療・介護連携
,
国際生活機能分類
,
短時間通所リハビリテーション
Keyword:
生活期リハビリテーション
,
地域包括ケア
,
医療・介護連携
,
国際生活機能分類
,
短時間通所リハビリテーション
pp.855-861
発行日 2016年10月10日
Published Date 2016/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200728
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はじめに
2018年度に3度目となる診療報酬・介護報酬の同時改定を控えるなかで,2017年4月の消費税増税は先送りされた.2012年度の診療報酬改定では「医療と介護の役割分担の明確化と地域における連携体制の強化および在宅医療等の充実」が掲げられており,生活期(いわゆる維持期)のリハビリテーション提供についてもその方向性は既に示されている1).医療保険のリハビリテーション(医療リハビリテーション)を提供される患者において,生活期での身体機能の維持目的としたリハビリテーションは,介護保険サービスのリハビリテーションへの移行がますます推進されている.生活期のリハビリテーションは制度上介護保険による維持的なものとされているが,現場でアプローチしていく際には,医療リハビリテーションと同様に目標や目標達成までの期間の目安を決めながら行うほうがよい2).本稿では,大都市圏における地域リハビリテーションに20年以上取り組み続けてきた山王リハビリ・クリニック(以下,クリニック)の実践を通して,主に脳卒中患者の外来リハビリテーションにおける医療・介護連携を含めた現状と課題について触れたいと思う.
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