Japanese
English
紹介
ボツリヌス毒素注入における一工夫—エコーガイド下立位後方アプローチ
Posterior approach under echography in the upright position for botulinum toxin type A injection
広松 聖夫
1
Masao Hiromatsu
1
1柳川リハビリテーション病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Yanagawa Rehabilitation Hospital
キーワード:
ボツリヌス毒素
,
エコー
,
立位後方アプローチ
Keyword:
ボツリヌス毒素
,
エコー
,
立位後方アプローチ
pp.716-717
発行日 2016年8月10日
Published Date 2016/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200685
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はじめに
脳血管障害における合併症に伴う痙縮による足趾の変形は,日常生活動作(activities of daily living;ADL)に重大な障害をもたらす.近年この痙縮に対する治療としてのボツリヌス療法の有効性は広く認知され,ガイドラインにおいても推奨レベルAの評価を得ている1).
ただし,確実な効果を得るには,標的筋に正確に注入する必要がある.そのための筋の同定のために,電気刺激を利用する方法やエコーガイド法があるが,腹臥位にてエコーガイド下に下腿後方より刺入する場合,患者によっては腹臥位がとれず体位設定に苦労することがある.今回,エコーガイド下にボツリヌス毒素を下腿の後方から刺入する場合に,容易に刺入できる体位(立位後方アプローチ法)を考案したので紹介する.
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