Japanese
English
特集 高次脳機能障害の診断とリハビリテーション
注意障害
Attentional disturbance
豊倉 穣
1
Minoru Toyokura
1
1東海大学大磯病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Tokai University Oiso Hospital
キーワード:
注意障害
,
行動評価
,
二重課題
,
コーディネーター
Keyword:
注意障害
,
行動評価
,
二重課題
,
コーディネーター
pp.1011-1020
発行日 2015年11月10日
Published Date 2015/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200414
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はじめに
注意障害は出現頻度の高い高次脳機能障害であり,これまでにも学術集会,雑誌,書籍などの企画・テーマとして数多く取り上げられてきた.本稿では,注意障害のリハビリテーションに関して,その基本的事項に触れながら筆者の考え方を概説する.
なお,注意とは特定の対象に意識を振り向けるプロセスを指すが明確な定義はない.ここでは「特定の標的を選択的,優先的に認識,処理し,ほかの刺激に対する処理を抑制する機能」とする.注意は全般性(汎性)注意と方向性注意(半側空間無視)に分けられるが,ここでは前者の注意障害を扱う.
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