Japanese
English
研究と報告
パーキンソン病患者の注意障害に関する検討とその認知訓練
Cognitive exercise and examination for attentional disorders of Parkinson disease.
濵田 紘一郎
1
,
稲益 由紀子
1
,
浜田 博文
2
,
東 淳一
1
,
新牧 一良
1
,
猪鹿倉 武
1
Kouichirou Hamada
1
,
Yukiko Inamasu
1
,
Hirofumi Hamada
2
,
Junichi Higashi
1
,
Kazuyoshi Shinmaki
1
,
Takeshi Igakura
1
1パールランド病院リハビリテーション部
2鹿児島大学医学部保健学科
1Department of Rehabilitation, Pearlland Hospital
2Department of Health Sciences, Faculty of Medicine, Kagoshima University
キーワード:
パーキンソン病
,
注意障害
,
認知機能
,
認知訓練
Keyword:
パーキンソン病
,
注意障害
,
認知機能
,
認知訓練
pp.772-778
発行日 2003年8月10日
Published Date 2003/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100872
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はじめに
近年,パーキンソン病は,運動障害のみならず,認知障害の側面においても注目されている.そのなかで,知的低下をきたすことはよく知られているが,パーキンソン病の注意障害に関する報告は乏しい1-6).
パーキンソン病患者は時に,車椅子のフットレストを上げずに起立したり,障害物のぎりぎりを歩いたり,せかせかした行動をとることがある.今回,われわれはこのような行動に注意障害の関与が少なからずあるのではないかと考え,パーキンソン病患者の注意障害について検討を行った.
まず,パーキンソン病患者と健常者の注意機能に関する比較,検討を行い,次にそのなかで,特に注意障害が顕著であったパーキンソン病患者2例に対して注意障害に対する認知訓練を試みた.以上の結果に若干の文献的考察を加えて報告する.
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