学会報告
第78回神奈川リハビリテーション研究会—2015年2月21日(土),於:横浜リハビリテーション専門学校8階講堂
中川 翔次
1
1神奈川リハビリテーション病院
pp.785-787
発行日 2015年8月10日
Published Date 2015/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200339
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1.電動ベッド上での褥瘡予防
神奈川リハビリテーション病院作業療法科
佐々木 貴
電動ベッドの背上げ機能使用時における臀部の前方へのズレと骨盤の傾斜角度に着目し,クッションの有効性や臥位のポジションについて検討した.〔目的〕電動ベッドの背上げ使用時により生じる臀部の前方ズレと骨盤傾斜角度を比較し,適切な背上げ方法を明らかにすること.〔被験者〕健常者の150(♀),159(♀),170(♂),179(♂)cmの4名.〔計測方法〕① ズレ距離,② 骨盤傾斜角度.〔背上げ前の条件〕各身長で膝上げ機能やクッションの使用・臥位の位置など,共通する4つの条件で実施.〔考察および結論〕今回の実験から,背上げ時に臀部の前方ズレを軽減し,骨盤がより起きるためには,① 臥位のポジションはヘッドボードに近い位置,② クッションの使用が重要であることが明らかになった.病棟や在宅において能動的に活動できる機会を増大させるために,電動ベッドの背上げ使用に対して十分に配慮することが必要である.
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