学会報告
第84回神奈川リハビリテーション研究会—2018年4月21日(土),於:神奈川リハビリテーション病院 3階研修室
中川 翔次
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1神奈川リハビリテーション病院
pp.893-895
発行日 2018年9月10日
Published Date 2018/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201431
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1. CMT患者に対する就労・生活支援における作業療法士の役割
神奈川県総合リハビリテーションセンター
中川 翔次・横山 修
[はじめに]シャルコー・マリー・トゥース病(Charcot-Marie-Tooth disease;CMT)患者には生活に困難さを抱えながらも社会参加しているという特徴がある.今回そのようなCMT患者に支援をさせていただき,経験を得たので報告する.[症例紹介]男性,診断名:CMT,障害名:四肢麻痺,家族構成:本人,妻,長男,長女.生活状況:食事,整容以外全介助.就労は在宅で週38時間のパソコン業務.[経過]X年,仕事中の肩・右上肢痛の訴えあり,生活動作,パソコン作業環境に対し介入した.以後苦痛の訴えは軽減していたがX+3年,再び同様の訴えが聞かれた.上肢を酷使する活動は困難と判断し,補装具の適合評価・申請を行った,[結果]現在も就労や日常生活動作(activities of daily living;ADL)は保たれ,大黒柱になっている.病気の進行と同時に出現する生活の困難さに対し,その都度の支援の重要性を本人と確認できた.
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