Japanese
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入門講座 脳卒中の予後予測
回復期リハビリテーション病棟からの退院先予測
Prediction of destination after discharge from convalcent rehabilitation ward.
前島 伸一郎
1
,
岡本 さやか
1
,
園田 茂
1
Shinichiro Maeshima
1
,
Sayaka Okamoto
1
,
Shigeru Sonoda
1
1藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学Ⅱ講座
1Department of Rehabilitation Medicine Ⅱ, School of Medicine, Fujita Health University
キーワード:
脳卒中
,
回復期
,
機能予後
,
予測
Keyword:
脳卒中
,
回復期
,
機能予後
,
予測
pp.647-651
発行日 2014年7月10日
Published Date 2014/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110558
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はじめに
回復期リハビリテーションとは,急性期を脱し,リハビリテーションを集中的に行うことによりさらに効果が期待できる患者に対して,日常生活動作(activities of daily living;ADL),歩行の自立などを目的として,理学療法,作業療法,言語聴覚療法などを行う医療である1).回復期リハビリテーション病棟には専任の医師とリハビリテーションスタッフが配置されており,看護師,介護職員,ソーシャルワーカーなどを含め異なった複数の専門職から構成される質の高いチーム医療を行うことができる.そのため,集中的なリハビリテーションによって,自宅への退院を推進することが期待されている2).いわば生活の場における実用的なADL能力の獲得を目的とするのが回復期リハビリテーション病棟である.しかし,ADLの向上が,必ずしも患者の在宅復帰につながるものではなく,家族構成や家屋構造,社会的背景,病態などさまざまな因子が転帰先の決定に影響を及ぼすため,画一的な在宅復帰の基準を設けることは困難である.本稿では,回復期リハビリテーション病棟から在宅復帰の可能性を高めるための要因と方策について述べる.
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