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研究と報告
回復期脳血管疾患患者における退院時FIM予測―外的妥当性とスタッフによる目標値との比較
Prediction of Functional Independence Measure in a sub-acute cerebrovascular accident patient at the time of a discharge:external validity and comparison with the targeted value by the staff.
後藤 伸介
1
,
北川 敦子
1
,
高 圭介
1
,
中村 洋子
1
,
池永 康規
1
,
西村 一志
1
Shinsuke Goto
1
,
Atsuko Kitagawa
1
,
Keisuke Taka
1
,
Yoko Nakamura
1
,
Yasunori Ikenaga
1
,
Hitoshi Nishimura
1
1やわたメディカルセンター
1Yawata Medical Center
キーワード:
脳血管疾患
,
FIM
,
予測
Keyword:
脳血管疾患
,
FIM
,
予測
pp.275-281
発行日 2008年3月10日
Published Date 2008/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101206
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要旨:本研究の目的は,回復期脳血管疾患患者の退院時FIM(Functional Independence Measure)の予測回帰式に関する外的妥当性を検討することと,その予測値と,入院時カンファレンスで設定した目標値との比較を行うことである.2002,03年度に回復期リハビリテーション病棟を退院した脳血管疾患患者104名のデータから,ステップワイズ回帰分析を用いて退院時FIMの予測回帰式を求めた.それに基づき2004年度に退院した患者64名の退院時FIMの予測値を算出した.その値と,実際の退院時FIMである実測値との間には高い相関(0.897~0.929)が認められ,FIMの合計,セルフケア項目,認知項目の平均値に有意差は認められなかった.目標値も実測値と高い相関(0.867~0.951)が認められたが,目標値は実測値より有意に高かった.退院時FIMの予測においては,予測回帰式を併用することで,予測力をより高められる可能性がある.
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