Japanese
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増大特集 リハビリテーションQ&A
Ⅱ 脳卒中,その他の脳疾患
10.脳卒中患者のリハビリテーション
Stroke rehabilitation.
岡崎 英人
1
,
岡本 さやか
1
,
園田 茂
1
Hideto Okazaki
1
,
Sayaka Okamoto
1
,
Shigeru Sonoda
1
1藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学Ⅱ講座
1Department of Rehabilitation MedicineⅡ, School of Medicine, Fujita Health University
キーワード:
脳卒中
,
リハビリテーション
,
訓練処方
Keyword:
脳卒中
,
リハビリテーション
,
訓練処方
pp.486-491
発行日 2012年5月10日
Published Date 2012/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102477
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Q1 脳卒中のリハビリテーションは何をするのか?
脳卒中は片麻痺,嚥下障害,失語,半側空間無視など多彩な機能障害とそれに伴い日常生活動作(activities of daily living;ADL)障害や歩行障害などを来し,急性期の治療に伴う健側の廃用も引き起こす.リハビリテーションの治療対象は個々の状態に影響されるが,これらすべての問題点が治療対象となる.また脳卒中は急性期から回復するという過程を経ていくため,治療の方法が一様ではない.そこが脳卒中のリハビリテーションのおもしろいところであり,また難しいところでもある.
機能障害レベルでの治療をみていくと,麻痺に対しては,促通反復療法1)やミラーセラピー2),CI(constraint-induced movement)療法3),HANDS(hybrid assistive neuromuscular dynamic stimulation)療法4)など多くの治療が報告されている.しかし現在までに多くの治療方法が試みられているが,麻痺を改善するものの,その効果は限定的である.一方,能力低下レベルでみていくと,ADLや歩行は麻痺などの機能障害の影響を受けるが,確実に改善する.
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