Japanese
English
特集 アンチエイジングとリハビリテーション
骨粗鬆症
Osteoporosis.
萩野 浩
1
Hiroshi Hagino
1
1鳥取大学医学部保健学科,鳥取大学医学部附属病院リハビリテーション部
1School of Health Science and Rehabilitation Division, Faculty of Medicine, Tottori University
キーワード:
骨粗鬆症
,
脆弱性骨折
,
骨折リスク
,
転倒予防
,
ロコモーショントレーニング
Keyword:
骨粗鬆症
,
脆弱性骨折
,
骨折リスク
,
転倒予防
,
ロコモーショントレーニング
pp.817-822
発行日 2013年9月10日
Published Date 2013/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110233
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はじめに
骨粗鬆症は易骨折性の高まった状態であると定義され,骨量の低下によって惹起されるものと理解される.しかしながら,加齢に伴って骨折リスクが上昇することが広く知られていて,加齢自体が骨量減少とは独立した骨折の要因であることが明らかとなっている.すなわち骨量をいくら維持しても,加齢とともに骨折が容易に生じることとなる.
骨粗鬆症は骨折が生じるまでは臨床症状に乏しく,日常生活動作(activities of daily living;ADL)上での障害は少ないが,ひとたび骨折を生じれば,著しい疼痛と,機能障害をもたらす.そこで骨粗鬆症の予防や治療の目的は脆弱性骨折の予防である.骨折は「骨の脆弱化」と「転倒による外傷」の両者の結果発症する.したがって骨折予防のための骨粗鬆症例に対するリハビリテーションでは骨量維持・増加と転倒予防をめざす.
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