Japanese
English
第5土曜特集 生活習慣病の克服に向けたゲノム医療――ゲノム医科学の進展と精密医療の実現
各論
【整形外科疾患】
骨粗鬆症と脆弱性骨折のゲノム解析
Genomic analyses of osteoporosis and osteoporotic fracture
渡邉 研
1
Ken WATANABE
1
1国立長寿医療研究センター運動器疾患研究部
キーワード:
骨粗鬆症
,
骨生物学
,
骨密度(BMD)
,
骨折リスク
Keyword:
骨粗鬆症
,
骨生物学
,
骨密度(BMD)
,
骨折リスク
pp.456-461
発行日 2021年7月31日
Published Date 2021/7/31
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27805456
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
高齢者は筋力の低下などから転倒しやすく,骨折しやすい.高齢者の骨折の多くは骨粗鬆症による骨折,いわゆる脆弱性骨折であり,要支援の主因のひとつである.国内の骨粗鬆症の推定患者数は1千万人を超えるとされ,運動や栄養,飲酒など生活習慣が大きく関わる生活習慣病のひとつである.一方で,50~80%は遺伝的要因とされており,ゲノム情報が予防や治療にいかされる可能性がある.骨生物学の進歩により生物学的製剤も上市されている現在,大規模なゲノム解析と骨折リスク予測の試みが欧米を中心に進められている.
Copyright © 2021 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.