巻頭言
リハビリテーションの本懐
堀田 富士子
1
1東京都リハビリテーション病院地域リハビリテーション科
pp.801
発行日 2013年9月10日
Published Date 2013/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110229
- 有料閲覧
- 文献概要
目の前の患者さんをよくすること,が毎日の目標だった.
内科研修医時代,受け持ち医の割り当てのボードを確認することから1日は始まった.予定入院だけではなく夜間に救急で入院した人たちがあるからである.指導医がいるとはいうものの,いつも緊張しながらそのボードを覗き込んでいた.当時の一般病院での研修は上席医も激務で指示を仰ぐのも一苦労である.これでいいのかと思いながら患者さんの担当であり続けた日々.ほとんどの病気は完治しない.短い入院,障害を抱えたまま退院や転院する人たち,医師としての役割の意味.勉強がしたくなった.そんななか,いくつかの大学ではリハビリテーション医学教室があることを知った.それから数年たっての入局となる.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.