Japanese
English
研究と報告
20段階評価に修正したFIMと日常生活機能評価表の比較
Comparison of Nichijo-seikatsu-kino-hyokahyo and 20 rated FIM.
徳永 誠
1
,
桂 賢一
1
,
時里 香
1
,
三宮 克彦
2
,
東 利雄
2
,
今田 吉彦
3
,
中島 雪彦
3
,
井上 理恵子
4
,
上田 純子
5
,
原田 昌子
5
Makoto Tokunaga
1
,
Kenichi Katsura
1
,
Kaori Tokisato
1
,
Katsuhiko Sannomiya
2
,
Toshio Higashi
2
,
Yoshihiko Imada
3
,
Yukihiko Nakashima
3
,
Rieko Inoue
4
,
Junko Ueda
5
,
Shoko Harada
5
1熊本機能病院リハビリテーション科
2熊本機能病院理学療法課
3熊本機能病院作業療法課
4熊本機能病院言語聴覚課
5熊本機能病院看護部
1Department of Rehabilitation, Kumamoto Kinoh Hospital
2Department of Physical Therapy, Kumamoto Kinoh Hospital
3Department of Occupational Therapy, Kumamoto Kinoh Hospital
4Department of Speech Therapy, Kumamoto Kinoh Hospital
5Department of Nursing, Kumamoto Kinoh Hospital
キーワード:
日常生活機能評価表
,
FIM
,
脳卒中
,
重症度評価
,
回復期リハビリテーション病棟
Keyword:
日常生活機能評価表
,
FIM
,
脳卒中
,
重症度評価
,
回復期リハビリテーション病棟
pp.561-567
発行日 2013年6月10日
Published Date 2013/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110147
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要旨:[目的]日常生活機能評価表(NSKH)に合わせて,Functional Independence Measure(FIM)の合計点を5~6点刻みで20段階に分け,点数が低いほど軽症になるように修正したうえで(修正FIM),修正FIMとNSKHの違いを明らかにする.[対象・方法]A病院の回復期リハビリテーション病棟に入院した脳卒中患者282例を対象とした.修正FIMとNSKHの患者数分布と利得について調査した.さらに修正FIMとNSKHのどちらが自宅退院と関連するのか調査した.[結果]NSKHは0点の患者が多く,14点以上の患者が少ない,利得が低いという課題があった.NSKHが0~1点(軽症)の修正FIMは0~9点に分布し,修正FIMが18~19点(重症)のNSKHは7~18点に分布したことから,修正FIMは軽症例の,NSKHは重症例の判別に優れている可能性があった.自宅退院の判別は,NSKH(感度77.4%・特異度96.1%)のほうが修正FIM(感度77.4%・特異度90.2%)より特異度がわずかに勝っていた.[結論]NSKHは回復期リハビリテーション病棟における脳卒中患者の重症度評価法として,特に重症例の判別に有用である可能性があるが,入院中の変化をとらえる能力は低いと考えられた.
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