Japanese
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実践講座 職業リハビリテーションのトピックス
4.精神系の発達障害
Vocational rehabilitation for developmental disorders.
佐藤 真実
1
Mami Satoh
1
1横浜市総合リハビリテーションセンター
1Yokohama Rehabilitation Center
キーワード:
発達障害
,
就労
,
TEACCH
,
QOL
Keyword:
発達障害
,
就労
,
TEACCH
,
QOL
pp.1397-1402
発行日 2002年12月10日
Published Date 2002/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109961
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はじめに
精神系の発達障害(以下,発達障害)は生涯にわたるもので,幼児期から成人期を経て老年期に至るまで,適切な援助が必要とされる.
成人期については,完全参加と平等,インクルージョン(inclusion)の推進を目標としてさまざまな制度が打ち出され,雇用の場の拡大が進められている.一方,合併する精神遅滞が軽度であっても社会適応が必ずしもよいとは言えないという指摘がある1,2).当施設においても,発達障害で精神遅滞がないか,あっても軽い人のなかで,家庭内暴力,放浪癖,強迫神経症的な症状などの問題を抱える人が増えている.
そこで本稿では,成人期の発達障害のうち,とくに精神遅滞がないか,あっても軽い人々に焦点を当て,職業リハビリテーションの到達点と今後の課題について述べる.
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