特集 発達障害―小児科での具体的な診かたと多職種連携
10.発達障がい児の問題行動にどう対応するか
志賀 利一
1
1独立行政法人国立重度知的障害者総合施設のぞみの園事業企画局研究部長
キーワード:
チャレンジング行動
,
強度行動障害
,
TEACCH
Keyword:
チャレンジング行動
,
強度行動障害
,
TEACCH
pp.889-894
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000485
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発達障がい児の成長を支える関係者にとって,日常生活のなかで児たちが示すさまざまな行動に戸惑うことは少なくない.このような行動の多くは,一人ひとりの発達の状態や発達障害の特性を理解することで,次第に目立たなくなるものである.一方,思春期以降,このような行動ゆえに,学習や社会参加の機会をなくし,自らあるいは周囲の健康に影響を与える重大な行動を示すものも一定数存在する.このような行動は,チャレンジング行動とよばれる.本稿では,チャレンジング行動のうち,日本で30年以上社会問題であり続けている強度行動障害について,その定義と背景,有効と考えられる支援方法について紹介する.
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