Japanese
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増大特集 新・リハビリテーション技術
障害編・その他
痙縮:機能的脊髄後根切断術
Functional posterior rhizotomy.
師田 信人
1
Nobuhito Morota
1
1国立成育医療センター脳神経外科
1Department of Neurosurgery, National Center for Child Health and Development
キーワード:
脳性麻痺
,
痙縮
,
後根切断術
Keyword:
脳性麻痺
,
痙縮
,
後根切断術
pp.1274-1278
発行日 2002年11月10日
Published Date 2002/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109940
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はじめに
機能的脊髄後根切断術は,主に脳性麻痺由来の下肢痙縮を有する小児に対して施行される脊髄馬尾神経レベルでの手術である1,4,10,13).より中枢神経系に近いレベルで感覚性興奮刺激入力を減少させ痙性発現を抑制するため,①下肢全般のみならず時には上肢痙性の軽減も得ることができる16),②運動神経,筋・腱などの運動器官を温存した状態で痙性減弱を得ることができる,という利点をもつ.
機能的脊髄後根切断術は,歴史的には他疾患に由来する重度痙縮にも応用されてきたが,現在は主に痙直型脳性麻痺小児に適応されている1,2,4,5,11).ここでは機能的脊髄後根切断術の紹介とともに,脳性麻痺治療に占める位置・役割を検討し,手術する立場からリハビリテーション関係者に求められるものを述べてみた.
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