Japanese
English
増大特集 新・リハビリテーション技術
障害編・その他
痙縮:上肢装具による痙縮抑制
Reduction of muscular hypertonus by wrist-hand orthosis.
秋谷 典裕
1
,
大山 輝夫
1
,
古市 照人
1
Noriyasu Akiya
1
,
Teruo Ooyama
1
,
Teruhito Furuichi
1
1獨協医科大学リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation, Dokkyo University School of Medicine
キーワード:
痙縮
,
痙縮抑制
,
持続伸張
,
装具療法
,
上肢装具
Keyword:
痙縮
,
痙縮抑制
,
持続伸張
,
装具療法
,
上肢装具
pp.1279-1282
発行日 2002年11月10日
Published Date 2002/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109941
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はじめに
痙縮筋に対する持続伸張の効果は一般に認知され1),臨床的に広く用いられている.痙縮は,放置すると関節拘縮を発生し,拘縮は痙縮を助長する.この拘縮をきたした筋に対しての持続伸張はより効果的である.一部同様な機序を期待して腱延長術等も行われることがある.
痙縮対策のために筋伸張を行うには,急速な筋伸展を避け,相反性神経支配の効率を高めることが薦められている2).この緩徐な筋伸展のために,各種の装具療法が開発されている3).
本稿では,手関節背屈保持装具を基本として手関節部に段階継手を付け,手関節での背屈・掌屈運動を制御することにより痙縮が高度な症例でも装着が容易となり,自主トレーニングでも使用可能で,主に手関節掌屈筋群の持続伸張による痙縮の抑制により上肢機能全体の改善が期待できる上肢装具について紹介する.
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