腰椎疾患up-to-date
腰椎疾患に対する診断・評価の進歩 画像および機能診断 胸腰椎椎体骨折後偽関節に対する椎体形成術後の腰背筋筋活動評価 表面筋電図を用いた検討
請川 大
1
,
榎本 光裕
,
富澤 將司
,
猪瀬 弘之
,
吉井 俊貴
,
加藤 剛
,
川端 茂徳
,
大川 淳
1東京医科歯科大学 大学院整形外科
キーワード:
X線診断
,
偽関節
,
筋電図
,
MRI
,
脊椎骨折
,
背筋
,
腰仙部
,
腰椎
,
筋疲労
,
椎体形成術
Keyword:
Electromyography
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Lumbar Vertebrae
,
Lumbosacral Region
,
Radiography
,
Pseudarthrosis
,
Spinal Fractures
,
Muscle Fatigue
,
Vertebroplasty
,
Back Muscles
pp.32-38
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2013222836
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表面筋電図を用いて胸腰椎圧迫骨折後偽関節を有する患者の立位腰背筋筋活動について検討した。リン酸カルシウム骨ペーストを使用して経椎弓根的椎体形成術を施行した椎体圧迫骨折後偽関節患者11例を対象とした。L-JOAスコアとL-JOAのADLスコア、腰痛VASは、術後に有意に改善した。術前の上位腰推筋活動は、下位腰椎の筋活動と比較して高い傾向にあった。術後は上位腰椎での筋活動が減少し、下位腰椎レベルと同じ活動量になった。L1/L2レベルでは11例中9例、L4/L5レベルでは8例で術後筋活動が低下していた。術後、筋疲労は上位・下位両腰椎レベルでともに改善傾向であったが、統計学的にはL1/L2レベルで有意に改善した。術前・術後でのL-JOA内のADLスコアの改善率と術前・術後でのL1/L2レベルの1分間の積分筋電図変化率に相関を認め、筋活動の低下に伴いADLの改善を認めた。
©Nankodo Co., Ltd., 2013