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研究と報告
水中歩行パターンの違い(前,横,後ろ歩き)による運動量と筋疲労の検討
Cardiorespiratory responses and electromyographic data of working muscles during aqua walking with different patterns(forward, sideways and backward).
川北 慎一郎
1
,
濱出 茂治
2
,
立野 勝彦
2
Shinichirou Kawakita
1
,
Shigeharu Hamade
2
,
Katsuhiko Tachino
2
1恵寿総合病院リハビリテーション科
2金沢大学医学部保健学科
1Department of Rehabilitation, Keijyu Medical Center
2School of Health Science, Faculty of Medicine, Kanazawa University
キーワード:
水中歩行
,
前・横・後ろ歩き
,
運動量
,
筋疲労
Keyword:
水中歩行
,
前・横・後ろ歩き
,
運動量
,
筋疲労
pp.1085-1089
発行日 2004年11月10日
Published Date 2004/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100668
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はじめに
水中運動は浮力,抵抗,温度,水圧などが利点となり,健康増進のみならず,リハビリテーションの立場からさまざまな疾患の運動療法として効果が期待される1-4).なかでも水中歩行は最も普及している水中運動である.近年,プールや水中トレッドミルを使用した水中歩行時の生理学的,運動学的応答が陸上歩行と比較して研究されるようになった5-12).しかし,報告は未だ少ないことに加え,温度や深さなどプールの条件の違い,被験者の体力,歩行スピードなどの違いにより確立されたデータがあるとは言えない13-15).また,それらの研究はほとんど前方への水中歩行によるもので,横歩きや後ろ歩きについて検討したものは少ない16,22,23).今回われわれは,水中運動教室でよく使用される歩行パターンの違い(前,横,後ろ歩き)により,運動量や筋疲労がどう変化するかについて疑問をもち,検討したので報告する.
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