Japanese
English
特集 リハビリテーション医学におけるEBM―治療効果の検討
認知障害
Cognitive rehabilitation.
渡邉 修
1
,
大橋 正洋
1
,
橋本 圭司
1
Shu Watanabe
1
,
Masahiro Ohashi
1
,
Keiji Hashimoto
1
1神奈川リハビリテーション病院リハビリテーション医学科
1Department of Rehabilitation Medicine, Kanagawa Rehabilitation Hospital
キーワード:
認知リハビリテーション
,
効果
,
EBM
Keyword:
認知リハビリテーション
,
効果
,
EBM
pp.909-916
発行日 2001年10月10日
Published Date 2001/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109595
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はじめに
大脳皮質および皮質下損傷に起因する認知障害は,身体障害とともに社会復帰を阻害する重大な要因である.しかし,認知障害に対するリハビリテーションに効果があるかどうかについては,一定の結論を出すことが難しい.その理由は,1)回復に相当の時間を要し,自然回復との鑑別がつきにくい,2)一定の症候を呈していても,対象となる症例ごとに障害の程度と性質が異なる,3)対照群を設定することが倫理的に困難な場合がある,4)同一の治療にも治療者間で差がある,などが考えられる.
本稿では,経験論を排除し,科学的根拠(evidence)に基づいた治療法について,いままでに報告された論文を中心に,認知リハビリテーションの方法論と問題点を総説する.
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