Japanese
English
特集 記憶障害とリハビリテーション―何を評価し,どのように治療するか
環境的対応と社会資源
Environmental approach and facilities for patients with memory deficits.
橋本 圭司
1
,
大橋 正洋
1
,
渡邉 修
1
Keiji Hashimoto
1
,
Masahiro Ohashi
1
,
Shu Watanabe
1
1神奈川リハビリテーション病院リハビリテーション医学科
1Department of Rehabilitation Medicine, Kanagawa Rehabilitation Hospital
キーワード:
記憶障害
,
環境調整
,
構造化
,
社会資源
Keyword:
記憶障害
,
環境調整
,
構造化
,
社会資源
pp.329-334
発行日 2002年4月10日
Published Date 2002/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109737
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
記憶障害を含めた認知障害において,リハビリテーションは機能障害に対する直接的訓練や代償手段獲得だけでなく,患者を取り巻く環境への働きかけが重要である1,2).そこで病院内および退院後の環境的対応について述べる.
また,記憶障害者において,病識の欠如や困り感のなさは,しばしば直接的認知訓練の施行や外的補助手段の活用の大きな阻害因子となっている.そこで本人の意欲や動機を引き出すためには,適切な施設や当事者活動などの利用が効果的である.筆者らが知り得た範囲での,それらの具体例を社会資源として紹介する.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.