Japanese
English
調査
当院の脳外傷リハビリテーションにおける更生施設の役割
Rehabilitation facilities for the disabled handicapped in our TBI rehabilitation program.
渡邉 修
1
,
大橋 正洋
1
,
橋本 圭司
1
,
大鍋 省三
2
,
大西 正晃
2
,
宮野 佐年
3
Shu Watanabe
1
,
Masahiro Ohashi
1
,
Keiji Hashimoto
1
,
Shouzo Onabe
2
,
Masataka Onishi
2
,
Satoshi Miyano
3
1神奈川リハビリテーション病院リハビリテーション医学科
2神奈川県総合リハビリテーションセンター七沢更生ホーム
3東京慈恵会医科大学リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Kanagawa Rehabilitation Center
2Nanasawa Rehabilitation Facilities for the Disabled Handicapped
3Department of Rehabilitation Medicine, Jikei University School of Medicine
キーワード:
脳外傷
,
リハビリテーションプログラム
,
更生施設
Keyword:
脳外傷
,
リハビリテーションプログラム
,
更生施設
pp.763-766
発行日 2001年8月10日
Published Date 2001/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109561
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はじめに
脳外傷症例のなかでも,特に重症例とされる例の生命予後はきわめて低く,たとえ生命をとりとめた場合でも機能予後あるいは社会的予後はさらに不良である.こうした脳外傷例は,若年の男性に多く,その社会的予後を規定する要因として,神経心理学的,心理社会学的問題が重要であるとされる.したがって,そのリハビリテーションにおいては,身体的問題に対するアプローチにとどまらず,認知的,心理的側面からの指導が必須であり,さらに,特に若年患者を抱える家族に対しては精神的サポートも大切である.
一方,障害の克服,社会への統合には,特に重症例においては,長期間を要すことから,長期的な支援体制が医療・福祉スタッフに必要である.当院における脳外傷リハビリテーションは,これらの視点より急性期,亜急性期のリハビリテーション治療を終えたあとの社会統合訓練の場として,併設する身体障害者更生施設(130床定数)を利用している.本研究では,当院の更生施設の最近の利用状況を報告し,脳外傷リハビリテーションにおけるその役割について考察したい.
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