Japanese
English
特集 脳外傷の障害評価
脳外傷リハビリテーションの費用対効果判定
Cost effectiveness of traumatic brain injury rehabilitation.
渡邉 修
1
,
大橋 正洋
2
,
橋本 圭司
2
,
米本 恭三
1
,
福田 賢一
1
,
宮野 佐年
3
Shu Watanabe
1
,
Masahiro Ohashi
2
,
Keiji Hashimoto
2
,
Kyozo Yonemot
1
,
Kenichi Fukuda
1
,
Satoshi Miyano
3
1東京都立保健科学大学
2神奈川リハビリテーション病院リハビリテーション科
3東京慈恵会医科大学リハビリテーション科
1Tokyo Metropolitan University of Health Sciences
2Department of Rehabilitation Medicine, Kanagawa Rehabilitation Hospital
3Department of Rehabilitation Medicine, Jikei University School of Medicine
キーワード:
脳外傷
,
費用効果
Keyword:
脳外傷
,
費用効果
pp.139-144
発行日 2003年2月10日
Published Date 2003/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100747
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はじめに
医療費の高騰,超高齢社会は,近年の先進国における一般的な傾向であり,その結果,医療技術の評価は,単に,医学的に人体への安全性や有効性をみることにとどまらなくなった.すなわち,限られた財源から最大限の効果を得ているかという効率性や経済性を評価する必要が生じた.しかし本邦において,リハビリテーション医療における費用対効果の研究はきわめて少なく1-4),脳外傷リハビリテーションにいたっては皆無である.
後述するように,脳外傷者の障害像は多様である点,および費用対効果の検証には多くの方法論があることから,本稿では,脳外傷リハビリテーションの経済効果を全体としてとらえることは行わず,各症例を提示しつつ,その方法論を紹介したい.
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