Japanese
English
研究と報告
高位四肢切断者の移動動作解析
Kinematic analysis of the locomotion of a quadruple amputee with very short stumps.
橋本 圭司
1
,
大橋 正洋
1
,
渡邉 修
1
,
江原 義弘
2
,
宮野 佐年
3
Keiji Hashimoto
1
,
Masahiro Ohashi
1
,
Shu Watanabe
1
,
Yoshihiro Ehara
2
,
Satoshi Miyano
3
1神奈川リハビリテーション病院リハビリテーション医学科
2神奈川リハビリテーション病院リハビリテーション工学科
3東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座
1Department of Rehabilitation Medicine, Kanagawa Rehabilitation Hospital
2Department of Rehabilitation Engineering, Kanagawa Rehabilitation Hospital
3Department of Rehabilitation Medicine, Jikei University School of Medicine
キーワード:
四肢切断
,
移動動作解析
,
バージャー病
Keyword:
四肢切断
,
移動動作解析
,
バージャー病
pp.1137-1140
発行日 2001年12月10日
Published Date 2001/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109644
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はじめに
四肢切断者で,先天性の四肢部分欠損の場合には,屋内移動の高い能力を示す場合がある.しかし,後天性の四肢切断で,しかも高位切断の場合には,自力での移動はきわめて困難と考えられる.上肢が残存している下肢切断者でも,両側高位切断の場合は,座位保持と移動手段が問題になるとの報告がある1,2).
後天性の高位四肢切断者の移動動作能力について,筆者が調べた範囲では報告はない.四肢が存在しない高位四肢切断者が座位移動を行える場合,その動作の様態は健常者が2足歩行を行う場合と異なることが予想される.
今回われわれは,座位移動を行える高位四肢切断者に対して,動作解析の手法を用いて移動時の胸郭と骨盤の動きを健常者と比較し,その特徴を明らかにすることにした.
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