Japanese
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特集 リハビリテーションにおけるQOL
脊髄損傷
Quality of life in the field of rehabilitation medicine: Spinal cord injury.
原 行弘
1
Yukihiro Hara
1
1日本医科大学千葉北総病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Nippon Medical School, Chiba Hokusoh Hospital
キーワード:
QOL
,
脊髄損傷
Keyword:
QOL
,
脊髄損傷
pp.719-723
発行日 2001年8月10日
Published Date 2001/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109554
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はじめに
近年,activities of daily living(ADL)の向上だけでなく,生活の質の向上が脊髄損傷患者(以下,脊損者)におけるリハビリテーシヨンの目標となってきている.ADLは第三者からみた視点に立っているのに対し,quality of life(QOL)は患者の目を通した主観的要素が中心となっている特徴がある.しかし,QOLの評価は必ずしも容易ではなく,特に障害を扱うリハビリテーションのフィールドでは,ADLとQOLが一部混乱している状況もみられる.また,癌を始めとする多くの疾患のQOL研究に比べ,重度障害である脊髄損傷のQOL評価は特異な傾向がある.今回,脊髄損傷に関わるQOLの特徴と今後の展望について考察する.
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