Japanese
English
特集 リハビリテーションにおけるQOL
脳卒中
Assessing quality of life after stroke.
岡崎 哲也
1
,
赤津 嘉樹
2
,
佐伯 覚
3
,
蜂須賀 研二
3
Tetsuya Okazaki
1
,
Yoshiki Akatsu
2
,
Satoru Saeki
3
,
Kenji Hachisuka
3
1長崎労災病院リハビリテーション科
2横浜労災病院リハビリテーション科
3産業医科大学リハビリテーション医学教室
1Department of Rihabilitation, Nagasaki Rosai Hospital
2Department of Rihabilitation, Yokohama Rosai Hospital
3Department of Rehabilitation Medicine, University of Occupational and Environmental Health
キーワード:
脳卒中
,
QOL
,
包括的評価尺度
,
疾患特異的評価尺度
Keyword:
脳卒中
,
QOL
,
包括的評価尺度
,
疾患特異的評価尺度
pp.709-713
発行日 2001年8月10日
Published Date 2001/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109552
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はじめに
脳卒中医療において,障害像や生活状況をも含めて患者を全体的に捉え治療効果判定にも役立てるには,臨床症状,機能障害,能力障害を評価するだけでは不十分であり,患者立脚型アウトカムとして健康に関連した生活の質(quality of life;QOL)の評価が必須である.なかでもリハビリテーション医療では,単に疾病へのアプローチにとどまることがなく,患者の生活や社会的背景に関わる部分も大きいため,他の臨床科よりもQOLの臨床的意義は大きい.
本稿のテーマである脳卒中患者のQOLは,リハビリテーション対象として脳卒中は多数を占めるにもかかわらず,信頼性ならびに妥当性が十分検証されたQOL評価尺度を用いた報告が国際的にも限られ,国内においてはさらに少ないのが現状である.本稿では,われわれが脳卒中患者のQOL評価尺度について考えるうえで参考になると思われる海外の文献のなかから,最近のものを中心にいくつかを紹介する.
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