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講座 遺伝子治療―21世紀に消える?リハビリテーション関連疾患
6.分子遺伝学(遺伝子治療)はリハビリテーション医療をどのように変えるか
How gene therapy change rehabilitation medicine during the 21st century.
熊谷 公明
1,2
Komei Kumagai
1,2
1聖母訪問会小さき花の園
2東京慈恵会医科大学
1Tiisaki-Hananosono (Institution for the people with severe motor and intellectual disabilities) Social Welfare Corporation the Visitation
2Jikei Univesity School of Medicine
キーワード:
分子遺伝学
,
遺伝子治療
Keyword:
分子遺伝学
,
遺伝子治療
pp.535-541
発行日 2001年6月10日
Published Date 2001/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109511
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はじめに
21世紀を迎え,遺伝子治療の話題が一つのブームのように医学雑誌はもとより多くの一般誌でも取り上げられている.筆者自身の経験でも,1990年の国際小児神経学会のサテライトの一つとして「神経・筋疾患の最近の進歩」を主催した際,遺伝子解析に関する発表が多いのに驚いたが,それも当然のことで,その年にヒトゲノム計画が始まり,国際協力もあり,2001年にはほとんどの遺伝子マップが完成される見通しになっている.すでにわが国でも,遺伝子診断は多くの医療機関でもなされ,遺伝子治療も現実のものとなっている.
21世紀に入り,分子遺伝学の進歩が,どのような変化をわれわれにもたらすのか,次いで本誌の読者の対象であるリハビリテーション関係者に関わりの深いリハビリテーション医学との関係に視点を合わせて,取り上げてみた.
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