Japanese
English
研究と報告
Plasticの下肢装具への利用
Plastic Lower-Limb Orthoses.
渡辺 英夫
1
,
重本 弘文
1
,
岡部 とし子
1
,
緒方 甫
2
,
徳田 明見
3
Hideo Watanabe
1
,
Hirofumi Shigemoto
1
,
Toshiko Okabe
1
,
Hajime Ogata
2
,
Akemi Tokuda
3
1熊本大学整形外科
2九州労災病院リハビリテーション診療所
3徳田義肢装具センター
1Department of Orthopedic Surgery, Kumamoto University Medical School.
2Rehabilitation Center, Kyushu Rosai Haspital.
3Tokuda Prosthetic and Orthotic Center, Kumamoto.
キーワード:
プラスチック
,
下肢装具
,
熱可塑性
,
Ortholen
Keyword:
プラスチック
,
下肢装具
,
熱可塑性
,
Ortholen
pp.53-61
発行日 1976年1月10日
Published Date 1976/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103465
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はじめに
従来より下肢装具の素材としては金属と皮革が主として使われており,その組み合わせによって種々の目的に即した装具が作れるので,その使用頻度は現在でも少なくない.しかし外観,機能,弾力性,適合性,重量,alignmentなどで金属や皮革にはどうしても不満足な点があり,ここに装具への新しい素材の開発・導入の余地が存在していた.
1967年Simousら1)によって短下肢装具の材質としてプラスチックがはじめて取り入れられたが,以来その特微や利点を生かして世界中で盛んにプラスチックが装具に利用されるようになってきた.われわれは昭和44年より主として下肢装具に対して,プラスチックを主とした装具や,装具の一部に特殊な目的でプラスチックを応用したものを少なからず製作してきたので,その経験をのべ,プラスチックの選択やその利点・欠点について検討してみたいと考える.
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