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報告
歩行における下腿三頭筋の筋電図積分値とwavelet周波数パワーの差異
The differences in integrated electromyogram and frequency power by wavelet analysis of triceps surae during walking
妹尾 祐太
1
,
井上 優
1,2
,
戸田 晴貴
3
,
加藤 浩
4
Yuta SENOO
1
,
Yu INOUE
1,2
,
Haruki TODA
3
,
Hiroshi KATO
4
1倉敷平成病院リハビリテーション部
2吉備国際大学保健福祉研究所
3産業技術総合研究所人工知能研究センター
4山形県立保健医療大学大学院保健医療学研究科
キーワード:
表面筋電図
,
wavelet変換
,
歩行
,
下腿三頭筋
Keyword:
表面筋電図
,
wavelet変換
,
歩行
,
下腿三頭筋
pp.102-108
発行日 2021年1月15日
Published Date 2021/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202188
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要旨 【目的】歩行中の下腿三頭筋の筋活動量と運動単位動員の特徴を明らかにすること.【方法】健常若年男性16名の腓腹筋内側頭(medial head of gastrocnemius:MG),外側頭(lateral head of gastrocnemius:LG),ヒラメ筋(soleus:SOL)を対象に,自然歩行の表面筋電図を記録し,筋電図積分値に加えて,wavelet変換を用いて周波数パワーを求め,最大等尺性収縮時のそれらで正規化した.そして3筋の%IEMG(integrated electromyography)および低・中・高周波数帯域における%パワーを歩行周期の各相で比較した.【結果】%IEMGは,3筋とも歩行周期31〜40%でピークとなる先行研究と同様のパターンを示した.%パワーは,歩行周期11〜30%の低・中周波数帯域でMGとSOLはLGより有意に高値を示した.歩行周期91〜100%の低周波数帯域で,SOLがMG,LGより有意に高値を示した.【結論】Mid stanceにおいてMGとSOLの遅筋・速筋線維の両方の運動単位が優位に動員される.また,%IEMGでは3筋の差や明らかな活動の変化がみられなかった荷重直前のterminal swingから,SOLの遅筋線維の運動単位が優位に動員される.
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