Japanese
English
研究と報告
骨盤肢位の違いとレッグエクステンション中の大腿四頭筋の筋活動
Electromyographic activities of quadriceps femoris during leg-extension at the various pelvic positions.
谷埜 予士次
1
,
高崎 恭輔
1
,
大工谷 新一
2
,
鈴木 俊明
1
Yoshitsugu Tanino
1
,
Kyosuke Takasaki
1
,
Shinichi Daikuya
2
,
Toshiaki Suzuki
1
1関西医療大学保健医療学部臨床理学療法学教室
2岸和田盈進会病院リハビリテーション部
1Clinical Physical therapy Laboratory, Kansai University of Health Sciences
2Department of Rehabilitation, Kishiwada Eishinkai Hospital
キーワード:
レッグエクステンション
,
骨盤肢位
,
大腿四頭筋
,
筋電図積分値
,
中間周波数
Keyword:
レッグエクステンション
,
骨盤肢位
,
大腿四頭筋
,
筋電図積分値
,
中間周波数
pp.565-571
発行日 2009年6月10日
Published Date 2009/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101532
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要旨:膝伸筋群を効率よく強化するための基礎的研究として,骨盤肢位の変化と大腿四頭筋の筋活動について検討した.健常成人10名を対象とし,膝60°屈曲位での,膝伸展を最大の30%強度で行わせた.その際,「骨盤前傾位」,「骨盤中間位」,「骨盤軽度後傾位」,「骨盤最大後傾位」の4種類の肢位で行わせた.そして,大腿直筋(RF),外側広筋(VL),内側広筋斜走線維(VMO)から筋電図を記録した.VMOの筋電図積分値(iEMG)は,「骨盤前傾位」で,他の3種類の肢位の時と比較して有意に増大し,また,「骨盤最大後傾位」と比較して「骨盤中間位」でも有意に増大した.RF,VLのiEMGについては有意な変化を認めなかった.また,各々3筋の中間周波数も骨盤肢位の変化にかかわらず有意な差は認められなかった.本結果より,膝60°屈曲位での膝伸展運動においてVMOの筋活動を優位にしたい場合は,「骨盤前傾位」もしくは「骨盤中間位」の肢位を保持するように指導する必要がある.
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