Japanese
English
特集 中枢神経障害のリハビリテーション
主要疾患のリハビリテーション・プロセス
外傷性脳損傷―急性期から自宅復帰まで
Rehabilitation after Traumatic Brain Injury.
羽田 康司
1
,
三上 真弘
1
,
大月 章子
2
,
小野 陽子
2
,
長屋 崇
3
,
小川 卓二
3
,
広瀬 明美
4
,
小谷 朋子
4
,
平岡 久仁子
5
,
倉橋 美也子
5
Yasushi Hada
1
,
Masahiro Mikami
1
,
Noriko Otsuki
2
,
Yoko Ono
2
,
Takashi Nagaya
3
,
Takuji Ogawa
3
,
Akemi Hirose
4
,
Tomoko Kotani
4
,
Kuniko Hiraoka
5
,
Miyako Kurahashi
5
1帝京大学医学部リハビリテーション科
2帝京大学附属病院脳神経外科病棟
3帝京大学附属病院リハビリテーション部
4帝京大学附属病院耳鼻咽喉科
5帝京大学附属病院医療福祉相談室
1Department of Rehabilitation Medicine, Teikyo University, School of Medicine
2Department of Neurosurgery, Teikyo University Medical Hospital
3Department of Rehabilitation, Teikyo University Medical Hospital
4Department of Otorhinolaryngology, Teikyo University Medical Hospital
5Department of Social Work, Teikyo University Medical Hospital
キーワード:
外傷性脳損傷
,
評価
,
知的障害
,
理学療法
,
認知障害
,
コミュニケーション障害
,
失語症
,
構音障害
,
ソーシャルワーク
,
社会資源
,
社会復帰
Keyword:
外傷性脳損傷
,
評価
,
知的障害
,
理学療法
,
認知障害
,
コミュニケーション障害
,
失語症
,
構音障害
,
ソーシャルワーク
,
社会資源
,
社会復帰
pp.931-952
発行日 1997年10月10日
Published Date 1997/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108488
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診断・評価・処方とリハビリテーション医の役割など
脳卒中患者に対する研究はこれまで多くなされており,論文発表も多く,リハビリテーションに関しても大きな柱はできあがっている.しかし,同じ脳損傷である外傷性脳損傷(Traumatic Brain Injury;TBI)のリハビリテーションに関して注目されだしたのは,わが国ではここ数年のことである.同じ脳損傷でも,脳卒中では片麻痺による身体機能障害が主な問題となるのに対し,TBIでは運動機能障害に加え,高次脳機能障害や認知障害,行動異常などが問題となり,そのリハビリテーション・アプローチは複雑で難しいものとなっている.本稿では,TBI患者の病態や障害像を概説し,そのリハビリテーション・アプローチについて述べる.
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