Japanese
English
特集 中枢神経障害のリハビリテーション
主要疾患のリハビリテーション・プロセス
頸髄損傷―急性期から自宅復帰まで
Rehabilitation Management of Tetraplegic Patients with Cervical Spinal Cord Injury.
伊藤 良介
1
,
尾形 由美子
2
,
土屋 辰夫
3
,
玉垣 努
4
,
橋谷 俊胤
5
,
伊藤 英一
6
,
生方 克之
7
Ryosuke Itoh
1
,
Yumiko Ogata
2
,
Tatsuo Tsuchiya
3
,
Tsutomu Tamagaki
4
,
Toshitane Hashitani
5
,
Eiichi Itoh
6
,
Katsuyuki Ubukata
7
1神奈川リハビリテーション病院リハビリテーション科
2神奈川リハビリテーション病院看護部
3神奈川リハビリテーション病院理学療法科
4神奈川リハビリテーション病院作業療法科
5神奈川リハビリテーション病院体育科
6神奈川リハビリテーション病院リハビリテーション工学研究室
7神奈川リハビリテーション病院相談指導科
1Kanagawa Rehabilitation Hospital
キーワード:
頸髄損傷
,
医師の役割
,
体位変換
,
ブロックマット
,
退院指導
,
外泊訓練
,
呼吸
,
坐位
,
移乗動作
,
作業療法アプローチ
,
機能統合訓練
,
各種スポーツ
,
コミュニケーション
,
環境制御装置
,
対処能力
,
適応能力
Keyword:
頸髄損傷
,
医師の役割
,
体位変換
,
ブロックマット
,
退院指導
,
外泊訓練
,
呼吸
,
坐位
,
移乗動作
,
作業療法アプローチ
,
機能統合訓練
,
各種スポーツ
,
コミュニケーション
,
環境制御装置
,
対処能力
,
適応能力
pp.953-978
発行日 1997年10月10日
Published Date 1997/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108489
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診断・評価・処方とリハビリテーション医の役割など
頸髄損傷(頸損)による四肢麻痺者に対するリハビリテーション・アプローチは,身体の残存機能によって大きく異なり,ひとまとめにして論ずることは困難である.完全麻痺のうち,第5頸髄節残存(C5)以上の比較的高位の頸損者では,生命維持のための呼吸管理と介護者の教育,福祉機器などの導入が必要となる.C6以下の頸損者では,できるだけの日常生活の自立と就労や就学等の社会参加が目標となり,上部胸髄損傷による対麻痺とほぼ同様の対応が期待される.一方,不全麻痺や高齢者では障害像が一人一人異なっており,画一的な対応は困難で,リハビリテーション・プログラムやゴールの設定が難しい.
ここでは,リハビリテーション専門病院で扱うことが多い,比較的若年のC4,C5の完全損傷を中心に,リハビリテーション・アプローチ実をまとめた.
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