学会報告
第41回神奈川リハビリテーション研究会―1996年11月2日(土),於:東海大学医学部附属病院3号館
村上 惠一
1
1東海大学医学部リハビリテーション学教室
pp.677-679
発行日 1997年7月10日
Published Date 1997/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108433
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1.心臓血管外科手術後の早期理学療法に関わる検討
東海大学病院リハビリテーションセンター 中橋真弓・池本博樹
同リハビリテーション学教室 秋庭保夫・村上惠一
同外科学教室Ⅰ 小出司郎策
心臓血管外科術後患者に早期離床を目的とした理学療法を行ったので,若干の見解を報告する.〔対象および方法〕冠動脈バイパス術(以下,CABG),弁置換術,人工血管置換術術後の患者において,理学療法未施行群と施行群の間で理学療法の効果について検討した.〔結果〕理学療法施行群において,入院期間はCABG,弁置換術で若干の短縮傾向を示し,人工血管置換術で遅延傾向があり,開腹よりも開胸術において遅延傾向を示した.ICU入室期間では3手術共に理学療法施行群で若干の遅延傾向を示した.〔考察〕入院期間の検討は,理学療法の効果は計り知れないが,生命危険因子の多い術直後から運動能力の定量的評価を行い,体力面から見た理学療法効果を検討する必要性がある.
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