学会報告
第39回神奈川リハビリテーション研究会―1995年9月30日(土),於:神奈川県福祉プラザ
安藤 徳彦
1
1横浜市立大学医学部リハビリテーション科
pp.681-683
発行日 1996年7月10日
Published Date 1996/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108159
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1.ICEROSSシステムを用いた義足の4症例
横浜市立大学浦舟病院リハビリテーション科
隆島研吾・野島由紀・福田律子 前野里恵・常田康司・秋山洋子 藤谷尚子・佐鹿博信・斎藤薫
木村義肢工作研究所 東城嘉夫
鉄道弘済会東京身障者福祉センター 大崎保則
ICEROSSシリコンライナーによるTSB下腿義足3例と,シリコンライナーを使用した膝義足1例を経験した.
下腿義足の3例は全て短断端であり,1例はピストンの解消を,もう1例は健側下肢の変形治癒による不安定性に対し,義足側の支持性と懸垂機構を十分にすることが目的であった.2例とも先端部に骨の突出があったものの問題とはならなかった.3例めは植皮瘢痕に対する摩擦の解消が目的であった.これら3例とも,発汗の問題も少なく良好な結果であった.症例4は膝離断であるが,今まで股関節症や断端部疼痛が著しく,また肥満による断端部皮下脂肪による装着および吸着に難渋していたものにシリコンライナーを処方したものであり,結果は良好であった.
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