スコープ
リハビリテーション医療における入院期間短縮の是非
椿原 彰夫
1
1川崎医科大学リハビリテーション科
pp.675-676
発行日 1997年7月10日
Published Date 1997/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108432
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リハビリテーション医をはじめとして,リハビリテーション医療に専念する治療者にとっては,「如何に効率的な治療手段によって,高い機能レベルの獲得を,短期間でなし遂げられるか」は,重要な課題の一つである.無駄な治療を長く継続することは,医療費の浪費であるばかりでなく,患者の社会復帰への阻害となる場合も少なくない.しかしながら,機能の回復が不十分なままで治療が打ち切られることがあるとすれば,costの削減にはつながっても,決してcost-effectiveとは言えない.
筆者は明石謙教授の率いる川崎医科大学スタッフとともに,平成9年3月23日より8日間で,米国の主要なリハビリテーション施設のうち3大学(5病院)を訪問する機会を得た.Mathew H M Lee教授を筆頭とするNew York University Medical Center;NYU(Rusk Institute),Henry B Betts教授,Elliot J Roth教授を中心とするNorthwestern University Medical School(Rehabilitation Institute of Chicago:RIC),Walter C Stolov教授,George H Kraft教授が代表であるUniversity of Washington Medical Center;UWMCを訪れた.
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