Japanese
English
特集 痴呆のリハビリテーション
老人保健施設でのリハビリテーション―効果と課題
Evaluation and Result of Rehabilitation for Demented Elder in the Institution.
白石 成明
1
,
飯田 悦子
3
,
戸梶 浩子
4
,
中林 正人
2
Nariaki Shiraishi
1
,
Etsuko Iida
3
,
Hiroko Tokaji
4
,
Masato Nakabayashi
2
1小山田記念温泉病院リハビリテーション科
2小山田記念温泉病院精神科
3老人保健施設みえの郷
4老人保健施設みえ川村老健
1Department of Rehabilitation, Oyamada Supa Memorial Hospital
2Department of Psychiatry, Oyamada Supa Memorial Hospital
3Geriatric Health Service Facility Mienosato
4Geriatric Health Service Facility Mie-Kawamura-Rouken
キーワード:
パラチェック老人行動評定尺度
,
グループセラピー
,
社会的行動
Keyword:
パラチェック老人行動評定尺度
,
グループセラピー
,
社会的行動
pp.425-429
発行日 1997年5月10日
Published Date 1997/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108372
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はじめに
リハビリテーションの分野では,痴呆性老人に対して回想療法,認知訓練,作業療法,理学療法など,種々のアプローチを行い,痴呆の周辺症状の安定や改善を示した症例が報告されつつある1-3).
近年,老人施設における痴呆性老人の入所者が急激に増加し,施設ケアのあり方の検討が重要な課題となっている.老人保健施設の基本方針は,老人の自立を支援し,家庭復帰を目指すことである.そのために機能訓練室の設置や理学療法士や作業療法士の従事を規定している.しかし,老人保健施設での機能訓練やリハビリテーションが痴呆性老人にどの程度効果があるかの検討は十分ではない.
今回は老人保健施設におけるリハビリテーションが痴呆性老人に及ぼす効果について,パラチェック老人行動評定尺度(PGS)1)を用いて調査した.測定結果を社会的行動と身体機能・身辺処理機能の2つの側面から検討し,痴呆性老人のリハビリテーションにおける老人保健施設の役割を呈示する.
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