特集 理学療法と連携
介護老人保健施設からみたリハビリテーション連携の現状と課題
小笠原 正
1,2
Ogasawara Tadashi
1,2
1医療法人近森会在宅総合ケアセンター近森
2介護老人保健施設いごっぱち
pp.737-741
発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100386
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はじめに
介護老人保健施設は,昭和61年の老人保健法の改正により在宅と医療機関とを結ぶ中間施設として,「疾病,負傷等により寝たきりの状態にある老人又はこれに準じる状態にある老人に対し,看護,医療的管理の下における介護および機能訓練その他の必要な医療を行うとともに,その日常生活上の世話を行う」ことを目的に創設された.またその役割として,急性期や回復期のステージと連携し,自立支援,在宅復帰の促進が求められているが,期待される役割を十分に果たしているとはいいがたい現状もある.
本稿ではこれらの内容も含め,介護老人保健施設の役割,リハビリテーション(以下,リハ)の流れにおける連携の現状,課題について述べるとともに,今後の介護老人保健施設のあり方について考察する.
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