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Cell Technology Volume 34, Issue 7 （June 2015）

細胞工学 34巻7号（2015年6月発行）

特集 DECODE OF THE BRAIN:ヒトの脳を読む新たなアプローチ

社会脳高橋英彦 ¹ ¹京都大学大学院医学研究科脳病態生理学講座精神医学教室キーワード：意思決定 , 賭け事 , MRI , 社会的行動 , 情動 , 線条体 , 脳 , 扁桃体 , 報酬(心理学) , 陽電子放射型断層撮影 , Norepinephrine Plasma Membrane Transport Proteins , 分子イメージング , 機能的神経イメージング , 社会関係 , 社会性 , 社会的スキル Keyword: Amygdala , Affect , Brain , Corpus Striatum , Decision Making , Gambling , Magnetic Resonance Imaging , Reward , Social Behavior , Norepinephrine Plasma Membrane Transport Proteins , Positron-Emission Tomography , Molecular Imaging , Social Skills , Functional Neuroimaging pp.658-663

発行日 2015年6月22日 Published Date 2015/6/22

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文献概要
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情動，意思決定，意志，意識といったこれまで人文社会の学問で扱ってきた領域が，脳画像や認知パラダイムの進歩によって神経科学の重要なテーマになり，社会脳研究が急速に興隆してきた．前半はその発展を振り返る．初期のテーマは情動であったが，これらの知見をもとに意思決定を扱う神経経済学へと発展し，最近では工学，情報学などの研究者とともに脳の計算理論に基づき，意思決定や意識の神経科学を推進している．後半は，筆者らが心理学，経済学，工学，薬理学などの研究者と行った学際的研究の成果の一部を紹介した．既存の概念や方法にとらわれず，異分野との学際的研究を進めていくことが精神・神経疾患の克服にとっても重要と考えられる．