Japanese
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特集 障害学Update
診断と評価
社会適応障害
Evaluation of Social Adjustment.
原 行弘
1
,
永田 雅章
1
Yukihiro Hara
1
,
Masaaki Nagata
1
1国立療養所村山病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, National Murayama Hospital
キーワード:
社会適応
,
評価
,
障害
Keyword:
社会適応
,
評価
,
障害
pp.951-957
発行日 1996年10月10日
Published Date 1996/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108212
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はじめに
社会適応障害を評価することは,リハビリテーションの成果を知り,今後のリハビリテーションの計画を立てるうえでも重要である.しかし,リハビリテーション領域での社会適応障害の評価法はいまだ確立されてはいない.その理由として社会適応障害という言葉が非常に漠然としているために,客観的な評価のポイントがしぼれない1)ことが挙げられる.さらに,社会適応についての研究は分裂病などの精神疾患が今までの中心であり,精神疾患の社会適応評価は精神疾患特有の症状項目が多く,リハビリテーション領域における障害者に適用できる評価はほとんどない2).そのためか身体障害を対象に社会適応を評価した研究はまだ少ないが,近年少しずつ注目されてきている分野と思われる.
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