Japanese
English
論説
リハビリテーション実施の効果について
The Effectiveness of Rehabilitation Services.
今田 拓
1
Hiraku Imada
1
1宮城県拓杏園
1Takkyo-en, Miyagi-ken.
キーワード:
障害
,
評価
Keyword:
障害
,
評価
pp.547-554
発行日 1981年7月10日
Published Date 1981/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104574
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はじめに
リハビリテーション(以下リハとする)が実施された効果を測定するスケールは,それを利用する側の価値観に影響される.価値観の相異は,実施されたその個人,家族,地域社会,リハの専門グループ等に多かれ少なかれ存在するが,測定されたものの意義はそれぞれ小さくはないはずである.そして測定された情報は,国の制度や,社会保障経済システムにフィードバックされ,新たな施策を生む源泉になるべきものと思われる.今までこれらのスケールは時には医療サイドの価値観に片寄りすぎたり,ミクロ過ぎたりして,社会的視点との谷間を埋めるに至っていなかった.最近この相異は,障害学の体系化と共に社会的合意への方向をたどり,さらに測定情報evaluationが,種々の形における経済的査定auditと密接に結びつき,社会保障制度とのかかわりあいが進展する見通しが感じられる.今後の方向を模索しながら問題を紹介したい.
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