Japanese
English
研究と報告
インテリジェント義足歩行時のPCI(physiological cost index)測定の有用性
Physiological Cost Index as a Means of Monitoring Physiological Load of Above-knee Amputees wearing Intelligent Prosthesis.
陳 隆明
1
,
澤村 誠志
1
,
藤田 久雄
1
,
高田 正三
1
,
小嶋 功
1
,
大薮 弘子
1
,
長倉 裕二
1
,
中川 昭夫
1
,
原 泰久
1
,
中島 咲哉
2
Takaaki Chin
1
,
Seishi Sawamura
1
,
Hisao Fujita
1
,
Shozou Takada
1
,
Isao Ojima
1
,
Hiroko Ooyabu
1
,
Yuuji Nagakura
1
,
Akio Nakagawa
1
,
Yasuhisa Hara
1
,
Sakuya Nakajima
2
1兵庫県立総合リハビリテーションセンター
2兵庫県立身体障害者更生相談所
1Hyogo Rehabilitation Center
2Hyogo Rehabilitation Consultation Office for The Physically Disabled
キーワード:
インテリジェント義足
,
エネルギー消費
,
physiological cost index(PCI)
,
モニタリング
Keyword:
インテリジェント義足
,
エネルギー消費
,
physiological cost index(PCI)
,
モニタリング
pp.551-554
発行日 1996年6月10日
Published Date 1996/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108127
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はじめに
インテリジェント義足は,電子制御により空気圧シリンダーの絞り弁の弁開度を歩行速度に応じダイナミックに変化させることにより,任意の歩行速度に対応することが可能となるように遊脚相制御にマイクロコンピュータを導入した義足である1-3).インテリジェント義足により,下肢切断者は従来の義足に比べ速い速度での歩行が可能となり,当センターでは患者のニーズに応じて義足歩行訓練プログラムに高速歩行訓練を加えることもしばしばである.その場合,従来の義足歩行に要する運動負荷量を大幅に上回ることが予想される.
したがって,運動負荷量を適切にモニタリングし,義足歩行訓練の安全性を図ることが必要となる.実際の臨床の現場では理学療法士が訓練を担当することが多く,彼らにとって簡便で,しかもリアルタイムなモニタリングが望ましい.
PCIはMacGregor4,5)により提唱された心肺系因子の一つである.この指標は負荷時心拍数から安静時心拍数を引いたものを歩行速度で除した値であり,比較的簡便に測定が可能である.本研究はPCIがインテリジェント義足歩行時の運動負荷量のモニタリングの指標として有用かどうか検討したので報告する.
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