Japanese
English
特集 リハビリテーションにおける電気刺激療法
横隔膜ペーシングによる人工呼吸管理
Diaphragm Pacing: As a Tool of Artificial Respiration.
永井 博子
1
,
星 信一
2
,
渡辺 秀雄
2
,
高木 信博
3
Hiroko Nagai
1
,
Shinichi Hoshi
2
,
Hideo Watanabe
2
,
Nobuhiro Takagi
3
1水原郷病院神経内科
2水原郷病院整形外科
3市立酒田病院整形外科
1Department of Neurology, Suibarago General Hospital
2Department of Orthopedics, Suibarago General Hospital
3Department of Orthopedics, Sakata Municipal Hospital
キーワード:
横隔膜ペーシング
,
人工呼吸器
,
呼吸障害
,
頸髄損傷
Keyword:
横隔膜ペーシング
,
人工呼吸器
,
呼吸障害
,
頸髄損傷
pp.225-229
発行日 1996年3月10日
Published Date 1996/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108058
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はじめに
神経を電気刺激することを人工呼吸に応用しようとするアイデアは古く18世紀にすでに考えられていたが,今世紀に入り1948年以降Sarnoffらは,横隔神経を電気刺激することで人工呼吸を行うことを本格的に研究し,“electrophrenic stimulation”と命名した1).以後さまざまな研究がなされたが,現在のペースメーカーを埋め込む様式はGlennらによって開発された2).そして四肢麻痺をはじめとして睡眠時無呼吸症候群,多発性硬化症,Guillain-Barre症候群,閉塞性肺疾患など種々の疾患に試みられてきた.われわれは高位頸髄損傷患者2例に横隔膜ペーシングの埋め込みを行い,順調に経過し“Quality of life”を高めることができた.症例と横隔膜ペーシング(以下,DPと略)について紹介する.
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