Japanese
English
境界領域
外傷性脊髄損傷患者に対する横隔膜ペーシングの経験
A Case Report of Diaphragm Pacing in Cervical Cord Injury
武井 寛
1
,
高木 信博
1
,
笹木 勇人
1
,
星 信一
2
,
永井 博子
3
,
尾鷲 和也
4
,
大島 義彦
4
Hiroshi Takei
1
1市立酒田病院整形外科
2水原郷病院整形外科
3水原郷病院神経内科
4山形大学整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Sakata Municipal Hospital
キーワード:
横隔膜ペーシング
,
diaphragm pacing
,
脊髄損傷
,
cervical cord injury
,
呼吸麻痺
,
respiratory paralysis
Keyword:
横隔膜ペーシング
,
diaphragm pacing
,
脊髄損傷
,
cervical cord injury
,
呼吸麻痺
,
respiratory paralysis
pp.1027-1030
発行日 1992年9月25日
Published Date 1992/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900934
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抄録:第2頸椎脱臼骨折により完全四肢麻痺,呼吸麻痺となった35歳男性に,受傷3年後横隔膜ペーシングを試みた.術前,横隔神経伝導時間は右8.4ms,左11.0msであった.横隔神経刺激部位は頸部を選び,両側同日に電極,レシーバーの埋め込み術を行った.実際のペーシングは術後14日より始め,約3カ月で10時間以上の連続ペーシングが可能となり更に積極的な離床が行い得るようになった.ペーシング装置の自己負担,患者管理の難しさなどの問題もあるが,従来の人工呼吸器より患者を解放する方法として有用であると思われた.
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