Japanese
English
特集 脊髄損傷リハビリテーション―現状・課題・展望
上位頸髄損傷における呼吸ペースメーカーの使用
Using a breathing pacemaker for upper cervical cord injury.
森田 功
1
,
佐野 公俊
1
Isao Morita
1
,
Hirotoshi Sano
1
1藤田保健衛生大学脳神経外科
1Department of neurosurgery, Fujita Health University
キーワード:
呼吸ペースメーカー
,
横隔膜ペーシング
,
脊髄損傷
,
呼吸障害
,
機能的電気刺激
Keyword:
呼吸ペースメーカー
,
横隔膜ペーシング
,
脊髄損傷
,
呼吸障害
,
機能的電気刺激
pp.933-935
発行日 2008年10月10日
Published Date 2008/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101349
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
脊髄損傷によるさまざまな後遺症は,合併症による生命予後のみならず,日常生活や社会復帰の大きな支障になり,生活の質を低下させる.上位頸髄損傷においては呼吸筋も麻痺するために,人工呼吸器からの離脱が不可能なことがある.そこで,横隔神経に電気刺激を加え横隔膜を収縮させることにより,呼吸運動を再建する方法が考案された.これが呼吸ペースメーカー(横隔膜ペーシング)である.
われわれには,現在までに3例の呼吸ペースメーカーの植え込み,訓練の実績があるが,そのうちの1例を提示して,呼吸ペースメーカー導入までの経緯,手術,訓練の過程を述べたい.そして,課題および展望を簡単に述べる.
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.