特集 これでわかる新生児呼吸管理2024
呼吸管理の実際:その他
横隔膜ペーシング
山田 洋輔
1
YAMADA Yosuke
1
1東京女子医科大学附属足立医療センター新生児科
pp.742-746
発行日 2024年6月10日
Published Date 2024/6/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001589
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はじめに
新しい呼吸管理法として,2019年より国内で横隔膜ペーシング(diaphragm pacing:DP)が保険適用となった。横隔神経を体外から電気的に刺激し呼吸させるもので,人工呼吸器の代替となることや,場所や時を選ばず人工呼吸が可能となるメリットがある。国内での適応疾患は脊髄損傷(spinal cord injury:SCI)と先天性中枢性低換気症候群(congenital central hypoventilation syndrome:CCHS)である。海外を含め新生児や乳幼児に広く行われている呼吸管理ではまだないが,国内でも小児年齢での導入が始まっているなど,今後の普及が期待されている。適応疾患はどちらも稀な疾患であるが,NICUで経験する可能性がよりあると考えられるCCHSへのDPについて,主に解説する。
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