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講座 医療・保健で必要なデータベース
4.リハビリテーション病院運営とデータベース
Rehabilitation Hospital and Data Base: KOSHI CARE SYSTEM Version2.
長尾 竜郎
1
Tatsuro Nagao
1
1富山県高志リハビリテーション病院
1Toyama Prefectural Rehabilitation Hospital
キーワード:
リハビリテーション病院
,
データベース
Keyword:
リハビリテーション病院
,
データベース
pp.895-902
発行日 1995年10月10日
Published Date 1995/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107963
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はじめに
リハビリテーション病院では,多くの問題(Problem)を抱える患者は,多様な対策(Procedure)を長期間行う複雑な過程(Process)を経て,各様の帰結(Product)に至るわけである.
そしてリハビリテーション医療の過程では,多くの情報が発生するので,それらを科学的な形式で蓄え(データの収集),新たな患者には蓄えられた経験(データの集合)を検索・処理した結果に基づいて計画を立て(データの利用),新たな結果は積み重ねられていく.
ところでデータベースには,データを集める形式,それによって集められた多量のデータ,そしてその利用法などの複合的な意味があるという1).すなわち,データベースは病院運営の根幹に関わるものであり,その構築への取り組みは病院職員にとって重大な関心事でなければならない.
近い将来,病院利用者,医療・保健・福祉・行政関係者も病院データベースの活用を重要視する時代が来ると思われる2).
さて当院の医療総合システム(KOSHI CARE SYSTEM,以下KCS)は,一部POS化した部分を持つ独自なものであるが,当院開院時からのversion1については既に報告しており3,4),今回は主として平成2年度からのversion2について述べることとする.
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