シリーズ最新医学講座―遺伝子診断 Technology編
遺伝子疾患データベース―MutationView
清水 信義
1
,
蓑島 伸生
1
Nobuyoshi SHIMIZU
1
,
Shinsei MINOSHIMA
1
1慶應義塾大学医学部分子生物学
キーワード:
ヒューマンゲノムプロジェクト
,
疾患遺伝子
,
突然変異
,
DNA診断
,
データベース
,
ソフト開発
Keyword:
ヒューマンゲノムプロジェクト
,
疾患遺伝子
,
突然変異
,
DNA診断
,
データベース
,
ソフト開発
pp.791-797
発行日 1999年7月15日
Published Date 1999/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904128
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はじめに
ヒトという生物のブループリントすなわちゲノムは30億塩基対のDNAからなり,推定10万種類の遺伝子から成っている.McKusickのオンラインデータベースOMIMには遺伝病や癌を含めたヒトの遺伝子疾患が4,300種類ほど記載されている.これら遺伝子疾患のうち約1,500種類が特定のヒト染色体にマップされ,そのうち約800種類については原因遺伝子がクローニングされている1).
遺伝子に関する情報は,大別して3つのデータベースに蓄積されている.すなわち,ヒト染色体上の位置(マップ情報)に関する国際ゲノムデータベース(GDB)2),DNA塩基配列(シーケンス情報)に関するGenBank/EMBL/DDBJ3),遺伝子から産生される蛋白質の機能・生理作用(蛋白質情報)に関するSwissProt/PIR/PRFがある4).
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